nemo to memo

描く、ときどき想う。

ほどほど。

学生時代、文学の先生が「本ほどお得なものはない。ひとの何時間もあるいは人生をかけたものを、たった数百円で得られるのだから。本を読みなさい。」といっていたのを思い出す。 忙しいと、本を読みふける時間がとても貴重に感じる。書く方は、たった数百円で読み手の時間を買うのだから至難の業だろうな、と最近は思う。

絵の場合もそう考えると、絵が売れる以前に、時間と交通費をかけて観に来てくれるということがどれほど在り難いことかが身にしみる。他者あってのプロ意識、覚悟は必要だが、ほどほど。