白く塗るしかなかった、と彼女は言った。想定外の出来事がおこったのだ。それが絵画なんだと思う。そこがおもしろいのだ。誰かが、予定調和ではつまらないよと私に言っている。そのまんま自分に跳ね返ってくる。
こわしているようで造ってるし、創っているようでこわしてる。反対とウラガワはいつもいっしょである。どっちだろうがすすむしかない。
幼い頃からみていた遠くの景色につづく道ができた。どこまでつづいているのか歩いてみた。もう少し、もう少しとすすんでいくと、まあるい行きどまり。見慣れていた景色を反対側から見ながら帰ることにした。
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